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朝日が登る方角 |
君が最初に向かった方角は、日が昇る方角である「東」だ。とは言うもののこの世界、どの方角を向いても、どんよりと雲っているのだが。 やがて森の奥に、小さくて綺麗なログハウスが見えてきた。そこへ向かう君の脳内に、エフォメラ嬢の声が語りかけてくる… エフォメラ(心の声) 『―――あなたは今、「選ばれし者の道」を辿っているわ。 …あの子はこの世界で召喚士から離れ、 「人」として過ごし始めてから… 自分の限界を知ってしまった。 元素獣は所詮、 「人」に召喚されて使われるだけの存在。 「人ではない」という理由で、 様々なところで足止めされた。 ―――つまり、仲間外れにされてしまったのよ。』 |
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風の元素獣 「ちょっと体験するだけでも… いや、見学だけでもいいんだ。 とにかく、この仕事を見たいんだ… 他に体験できる場所もないんだよ。」 門番のウィザード 「遠路はるばるやってきて下さって、 とても嬉しい事ですが…… あなたは「人」ではない。 銀の月の眷属に召喚され、 使役されるだけの元素獣でしょう? ここは、選ばれた優秀な「人」のみが許された、 一種の聖域なのです。 たとえばあなたに、 この仕事の高い適性があったとしても、 例外を認めるわけにはいきません。 まして、適性があるかも定かではない存在に対し、 貴重な時間を割いて、 面倒を見なければならない私たちの労力も、 少しは考えて下さいませんか?」 風の元素獣 「うっ…………」 どうやら興味のある仕事の見学にやってきたようだが、門前払いを食らっているようだ。門番の理屈は、一応は理にかなっており、元素獣も引き下がるしかないと考えている様子。 さて、君の行動は… |